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道に迷った家族がケンカしながら順番に何ものかに殺されて行って気が狂って行く話。

最初は割と不穏な空気が流れている空間に息子がふざけているという渋滞時等によくある光景だが、
真っ暗でずっと一緒に見える道の中、いつ着くとも分からないあるかも分からない目的地にただひたすら車を走らせる中、徐々にに皆の気がおかしくなっていく描写がとても良かった。
特に母親と父親。とち狂って息子の本当の父親は別に居るだの、浮気してるのは認めてるだの娘の前で暴露しだすわ、死体の絵を描いて娘にプレゼントするわもう無茶苦茶。
父親は現実逃避してるのかしっかりしてるのかも分からん倒錯っぷりでATARIのゲーム機を買うとか言い出す始末。

全体的にずっと真っ暗で照明が懐中電灯か車のライトのみで死体も見えず、殺され方も見えない様は変に想像力を掻立てられ、恐怖を煽る。

「恐怖は己の内にある」を体現した映画だった。